「あんた、ばっかじゃないの!?」

「いたっ」


ざわつく教室の端っこで、私は友達の愛華に頭を思いっきり叩かれた。


あまりの痛さに、私は涙目になりながら叩かれた頭を押さえると、彼女を睨みつける。


「なんで!?」

「なんで!?・・・じゃなくてっ」

私よりも何十センチも高い愛華は、モデル並みの体系に女優並みのルックスを持っている。

愛華が不細工と言うならば、学校中の女子は豚以下になると思う。


だけど、今の愛華の顔は、般若みたいになって・・・。


「ほんっと、究極のばかね。」


冷たく言い放たれ、白い目で見下ろされながら私は項垂れた。

呆れたようにため息をつきながら額を手のひらで押さえる愛華を横目で見ながら、私はさっき愛華に言われた言葉を思い出していた。


“甘ったれてんじゃないわよ”


甘ったれてるのかな。

私は、ナオに頼りすぎなのかな。