春。
桜がひらひらと舞う季節、私は学校の屋上で仰向けになりながら空を見る。
「ふぁ〜。ポカポカしてて気持ちいい〜」
おそらく、ここの生徒たちはみんな入学式を体育館でやっているだろう。
「入学式とかめんどくさ〜」
そう、私は世にいう無気力系女子なのだ。
だから、私は入学式にはでない。
本当は、新入生挨拶として選ばれていたが先生に無理を言って違う人に変わってもらった。
だって、人前に出るの慣れてないし?それに、読むのめんどい。
というか、式の最中に寝ちゃうことはわかってる。
「もう、そろそろで終わるかな〜?」
そろそろ、戻らないと由美香に怒られそうだからね。