「発作が出たなら、熱もそろそろ出るんじゃないか?」
「そうだね、診察もしておこう。」
ん、診察はいいのに、、、、、、進藤先生も幸治さんも抜けがない・・・。
と膨れて二人を見た。
「熱が高くなったら大学じゃなくて病院に行くことになるぞ。」
「は、、、い。お願い、、、、します。」
もう、病院を出せばおとなしくなると思って。幸治さんったら。
「ハハ、かなちゃん面白いね。その一言でおとなしくなるのね。さすが佐藤先生。」
といいながら、ソファに進藤先生が診察バックを持ってくる。
いつでも私を見れるようにって、リビングに置いてある。
ピピピピッ
体温計が鳴り、見るとすぐに幸治さんにとられた。
「36.8℃。微熱だな。普段が低いからな。」
「じゃあ、かなちゃん、心音聞かせて。」
といわれ、前には進藤先生、後ろには私が逃げないようにと幸治さんがくっついている。
自ら服を上げると、進藤先生が聴診器を私の胸に当てる。
しばらくして、今度は背中。
この静けさが嫌い。
「まぁ、少し音がよくないけど、薬で様子を見よう。はい、喉。」
といわれて、口をあける。
「あーぁ、ちょっと赤いね。」
「・・・・・。」
「かな、いつから?」
「ん、、、、、午前中、ここで寝ちゃって、そのときから、、、、、」
「もう、進藤先生にちゃんといいなさい!」
と頭をはたかれた。
「このまま薬塗るね。」
と進藤先生に言われ、口をあける。
「オエッ。」
とお決まりのように喉がつかえる。
「はい、よくできました。あ、ご飯食べたあとも、寝る前もやっておこうね。」
寝る前だけでいいのにぃ。
と思っていると、
「何度もやれば、早く治るから。」
といわれ、診察は終わり、三人で食事を摂った。