それから二時間ほどが経ち、9時ころに進藤先生が起きていた。
私はすぐに朝食の準備をした。
「かなちゃん、朝食は僕がやるよ。安静にしててよ。」
と進藤先生に言われるけど、いつも家にいるときはこうしてるんだからやらせてよ。
と思いながら、進藤先生の言葉に返事をせず、朝食を作った。
そしてできあがったので、私と進藤先生は、席に着いた。
「うわぁ、美味しそう!かなちゃん、料理上手なんだね。」
進藤先生は人を褒めるのがうまい。
「そんなことないですよ。」
と言いながら、すごく嬉しかった。
二人で朝食を食べ始めたものの、なかなか食欲がわかない。
ガッツリ作っちゃったから、食べ終わるのに時間がかかりそう。
目の前には佐藤先生が座っているから、残す訳にはいかなかった。