「わかった?
私は色々調べてるの。
一花ちゃんと久城くんが同棲してるのも知ってるんだよ?
まぁ、もちろん誰にも”まだ”言ってないけど」





こいつは”まだ”を強調して言った。





「だからなんだよ…こんなことして気持ち悪ぃ」





「はぁ、まーだわからない?
このムービーを撮ったの私じゃない。
私の男友達!私の要望を受け入れないと
一花ちゃんはこの男らに襲われたりして?」





こいつ…一花に手を出そうとしてんのか…?





「そんなきたねーまね…」





「私は欲しいものはどんな手段でも手に入れるの。
今まで手に入れてこなかったものはないわ。
だからねー?久城くんがどうすればいいか。
それは一花ちゃんを本当に大事で守りたいなら
別れて私と付き合うしかないのよ!」





日比野美紀は勝ち誇った笑顔をこっちに見せてくる。