少し考え込んだ私は次の矢を手にした。 自分でも焦っているのが分かる。 それもそのはずだった。 つい3ヶ月前まで弓道部のエースとして 活躍していたはずなのに。 私は突然のスランプに悩まされていた。 次はどこを改善しよう。 そう考えていた時だった。 「舞愛」 後ろから私の名前を呼ぶ声が聞こえた。