「っ‥‥‥‥‥‥‥ぅう」
何かを理解した瞬間、私の両目からはとめどなく涙が溢れる。
「澪ぉぉぉっ‥‥‥‥‥‥ふぇ〜」
私の薬指にはまっているのは、
昨日、澪がはめていた指輪とのペアリング。
昨日疑ってしまった自分が心底恥ずかしい。
こんなにも、こんなにも澪は私を愛してくれて、
この上なく幸せを与えてくれているのに。
薬指の指輪を握り締めながら泣いていれば、
「‥‥‥‥‥‥瑠花」
「っふ、ぅ‥‥‥‥‥澪ぉ〜‥‥‥‥‥っ」
そんな私をみて、澪が楽しそうに笑う。
「俺の愛伝わった?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥っ!」
泣きすぎて声にならないから、必死に頷いてみせる。
「よかった」
優しく微笑む澪を見て、さらに涙は溢れ出す。
幸せすぎるくらい幸せで。
もうどうしようもない。