「それに、この指輪は他の女とのペアリングなんかじゃないよ」
「‥‥‥‥‥じゃあ、誰との?」
「それは、まだ秘密
だけど浮気なんて、絶対ありえない。
そんなことするくらい、瑠花への気持ちは簡単な物だって思ってたわけ?」
責めるようにそう言われ、思わず口ごもる。
「ごめんなさい‥‥‥‥‥好きすぎて不安だったの」
こんなに愛されてるだなんて思わなかった。
なのに気持ちを疑ってごめんなさい。
せっかくのクリスマスなのに、私のせいで台無しにしてしまった。
澪の気持ちを信じれなかった。
自分への怒りと、澪への罪悪感に押しつぶされそうになって、涙をこらえて唇をきつく噛めば、そっとキスを落とされる。
「そんなに強く噛んじゃ、可哀想でしょ」
「みっ‥‥‥‥‥んんっ!」
深く落とされたキスの合間、一度離された唇。
「散々俺を煽っといて、今更やだなんて通用しないよ?
覚悟してね、本当」
「‥‥‥‥‥‥っ!」
普段の澪よりもさらに沢山の、色気とフェロモンを放出しながら、澪は心底楽しそうに笑った。