「澪ぉ」
「ん?」
「駅前のクリームあんみつクレープ食べたい」
「ふふっ、じゃあ今日の放課後食べに行こっか」
未だに澪にきゅうううっと抱きついている私を、澪の手が優しく背中を上下する。
「うんっ!澪ダァイスキっ」
「ふは、うん。ありがとー」
こうしてとびっきり私を甘やかしてくれる澪のお陰で、私の涙もいつの間にか引っ込んだ。
澪、大好きだよ。本当に。
ずっと一番の、友達でいてね。
恥ずかしくてそんな事は言えないから、その代わりに澪の胸に頭をスリスリして甘えておいた。
なんだか私、澪に飼いならされてる犬みたいだなぁ。