「そんで、その足でうちまで来たってこと」
「うん‥‥‥‥‥」
一通り話し終えた私の頭をぽんっと撫でて、しっかり話し合わないと。と京太が言った。
「やだ‥‥‥‥振られちゃうかも知んない」
「えぇ?あんなに学校でいちゃいちゃして、校内1のバカップルって言われてるあんたたちが?」
「だってエッチしてくんないんだもぉん!
しかも今日、澪の薬指に見たことないペアリングがついてた!‥‥‥‥‥‥絶対、浮気して‥‥‥‥‥‥っ、してるん‥‥‥‥ふぇぇぇ‥‥‥っ」
「あー!もう泣くな!
ウジウジするんじゃないよばか!!」
「だぁってぇ〜‥‥‥‥‥‥!」
「だってもクソもな‥‥‥‥‥‥‥‥あら」
ピンポーン。
私の鳴き声が響くこの家に、インターホンの音が鳴り響いた。
「こんな日に誰かしら〜?」
なぜかニヤニヤ顔の京太は無視してハートのソファをぎゅうと抱きしめる。
‥‥‥‥‥‥私、なにかに抱きついたり、抱きしめたりするの、クセなのかもしれない。
なんて、バカみたいに涙を流しながらボンヤリと考える。