付き合って半年が過ぎた。
「で、あんた。
久々に来たと思えば何の用かしら?」
そんなむくれた顔して。ブサイク!
なんて京太が言うから、ひっどーい!と叫んで京太の部屋にあったハートのクッションを思い切り投げつけた。
「痛いわねー!帰ってくれる?何が悲しくてクリスマスに澪と過ごさなきゃいけないのよ」
「やだ!!相談のってよ京太ぁー!」
そう。今日は恋人たちのクリスマス。
なのに、なんで京太の家にいるかというと、
時を遡ること数時間前。
「澪、今日は沢山ラブラブしよぉね?」
「ラブラブって、いつもラブラブでしょ?オレら」
「そうだけど‥‥‥‥‥そういう意味じゃなくて」
「じゃあどういう意味?」
わたしを膝に乗せたまま、向かい合うように会話をする私たち。
一見人様からみればラブラブかもしれない。
だけど、私‥‥‥‥‥‥いまだに澪とエッチしてなくて。
多分‥‥‥‥いや、絶対白雪さんとは普通にしてたはずなのに、私には絶対手を出してこない。
いっても、大人なキスまで。
だから、今日は恋人たちのクリスマス。
今日必ず澪とエッチするんだって決めて一人暮らしをする澪の家に遊びに来たのに。
澪ってば、そういう雰囲気に持って行こうとすると、機嫌が悪くなる。