▼告白
私の想いを知った澪は、今まで見たこと無いくらい驚いていて、固まっていた。
そんな表情すら愛おしくて、今からきっと振られるだろうに、私の口からは笑みが溢れていた。
「ふはっ、澪かわいー」
「‥‥‥‥‥‥‥‥はあ。
本当、瑠花はいつも俺をドキドキさせるね」
「え‥‥‥‥‥ンッ」
引き寄せるように首の後ろに腕を回されて、言葉を発する隙もなく唇に落とされる深いキス。
え、え‥‥‥‥‥?
これ‥‥‥‥‥キス?
重なる二つの唇は、ただ合わさるだけじゃなく、確かめるように、食べるように舌を絡められる。
玄関口に小さく響く甘いリップ音。
状況をきちんと把握出来なくて思考停止する私。
なんだか驚きすぎて、されるがまま。
ちゅ、と甘い音を立ててはなされた唇の距離は約1センチ。
きっと私の顔は真っ赤で、そんな私をみてふわりと澪は笑うと、
「俺もスキ」
甘く囁いて、意地悪に笑った後、再びキスをおとされた。