学校へ着くなり、小さい頃からの幼馴染みである京太が駆け寄ってきた。





「瑠花っ」





「えっ、京太久しぶりっ」





久々の再会に私と京太は手を取り合って下駄箱の入り口できゃっきゃきゃっきゃと騒ぎあう。






特進クラスの京太は別校舎だから、行事以外で会うことはなかなか難しい。




「久しぶりね、瑠花〜」



「うんっ、京太ぁ〜っ」





さっきまで落ち込んでいた気持ちを紛らわすかのように明るく振る舞う。





大好きな京太に抱きつけば、もぉ可愛い子!なんていってきゅうーと抱きしめられる。






‥‥‥‥‥‥実は京太は正真正銘のオカマなのだ。




まあ外見は普通に男だし、今はこんなオネエ言葉だけど私以外の前ではオネエ言葉を封印している。




だから京太がオカマだと知っているのは私だけ。





口調がくだけてオネエ言葉になっていると気づいた京太は、周りをキョロキョロ見渡して、んんっ。と咳払いをすると、ゆっくりと視線を私に戻した。












「澪‥‥‥‥今日ウチに来ない?」




「え?うん。行く!」





久々の京太のおうち。家は近所なのに最近ではなかなか行く機会が無くて、京太の、家族にもあいたいし、一人でうじうじ家にいるよりは良いかなって思って頷いた。