「れい…な…?」

優翔は、また抱きしめる。

「ごめんな…ごめん。あの時俺…」


「優翔…?鈴那さんじゃないよ?」


優翔が、我に返ったのが伝わった。


「…ごめん!マジごめん。俺…何やってんだろ」


もし、声をかけなければ続きが聞けたかもしれない。

でも、ただ、怖かった。

その続きが。

君との鈴那さんとの想い出が、想いを聞くのが