「え…?」 「口に出てたよ?香水が〜って」 肩を揺らしながら、笑いながら言った。 「嘘だ!?」 「本当だよ?…はい。着いた」 その家は玄関先に花が沢山あって、 綺麗にされてて、風原くんのイメージと似合わなかった。 「今、俺とイメージ違うって思ったでしょ?」 「え?別にそんな事は…」 「俺、人の顔見て表情読み取れちゃう人だから嘘はダメだよ?」 一瞬だけ、風原くんが怖く思えた。