わずかな光の中で、あなたをとらえることができるのは、



あたしの気持ちに嘘がない証拠。



海を眺めるあなたは、こちらには気付かない。



ふーっと深呼吸をして、



一歩ずつ、歩き始めた。



あなたに伝える、最初で



..多分最後の



「好き」。



ほんの少しでも、



あなたの心に届きますように。



そう願いながら、



大きく息を吸って、



力の限り、叫んだの。





「..そーちゃんっ!!」





あの夏の夜のように。