少し落ち着いたところで、部屋に戻ると、



そこには流星君が立ちすくんでいた。



「..流星君?」



私が声を掛けると、我に反ったようにハッとした。



「夏葉..今すぐ爽一のとこ行け。
 砂浜うろついてるはずだ。」



「..え?」



「今から小麦のとこ行ってくる。
 だからお前も。」



唐突すぎた..



あたしはまだ..気持ちの整理が..



「今しかねえんだぞ?!」



戸惑うあたしを見て、流星君は怒鳴る。



初めて見た..流星君の“本気”顔。