3年生の夏になっても


僕だけが進路を決められなかった。



僕は先生に
「成績も危ない、高校に行けるかも分からない」そう言われた。


僕は涼也がいなくなった日から

毎日涼也の家に行って
涼也と話をしていた



そんな時、おばさんが僕を
話があるってリビングに呼んだ



おばさんは僕を本当の息子のように
接してくれた。

だから僕にとってもお母さんみたいな存在だったんだ。


おばさんは涼也の席をさして
そこに座るように促した


僕はゆっくり座ると


おばさんが話しだした。

「高校はどこに行くの?まだ決めてないどころか勉強してないんじゃないの?」


少し緊張した空気
驚いていると

「涼也が知ったら悲しむわ。もし、もし、涼也が生きていたら貴方はどこに行くつもりだったの?」


優しい空気で包み込んでくれる
そんなおばさんの存在は大きかった


確かに、涼也に言われたこと守れていない


もし、生きていたら


…………多分いや絶対同じ学校に行っていた。




昔2人で決めた将来に
【S高】があったんだ。


そこは僕の母さんの母校だ。



涼也は僕に気遣ってそこにしようって



思い出した僕は



「すみません。僕、僕は……」


すると、笑顔で涼也も空から見守ってると思うから今から頑張るのよって背中を押してくれた。