涙を流しながら

手を繋いだまま何度も読む


「は、る………か」




聞き間違えなければ……






いや、



聞き間違えるはずがない


僕にはそう聞こえて


「愛梨遅くなってごめんな、大好きだよ。」



伝えたかったこと


少しだけだけど、愛梨に届いたかな?


僕は愛梨のおかげで



変われたんだよ

救われたんだよ


僕は愛梨のために何かしてあげられたか?




僕は愛梨との約束守るよ




「なぁ、愛梨?


今見てるか?僕はこれからも必ず空を見る


愛梨との思い出全部


涼也も含めて、夢を叶える


だから、見守っていてほしい」



手を握って、愛梨の顔と空を見ながら愛梨に話しかけた。