「私ね、ずっと無理して笑ってたんだ
楽しくなくてもいつもヘラヘラして
けど、その呑気そうなフリをしている私を利用して裏切られたり。
嫌われないようにっていい子ぶって
親にはなんで出来ないの?って期待に答えられなかった。
友達には本当に友達なの?って言われたり
偽物の笑顔は、自分も周りの人も傷つくんだよ
城井くんはどうして笑顔を奪われたの?
私には時間が………」


そう言いかけたけど神崎さんは口を閉じた


それから沈黙が続いて


僕は息を呑んで沈黙を破った