「あの?いったいこれは?」


戸惑いながらも起きようとするとよりいっそう抱きしめられた。




「あの言葉ほんとですか?」




あの言葉・・・

“読ませていただきました。

 一緒に創らせてください。

 Happy end

PS、小説のような女性じゃないですけど。“




しおりに確かそう書いた。



「ええ。お願いします。

あんな素敵な女性じゃないですけどご容赦くださいね。」




肯定するとうでに込められた力が大きくなった。



「貴女は俺にとって充分素敵な女性です。

これで、Happy endがかけそうです。」




彼は一度離すとまた、顔を近づけてそっとわたしの唇にキスを落とした。





彼が離れると、周りから


ヒューヒューっと、常連さんや、バイト達からはやしたてられた。





でも、そんなのは気にならなかった。



彼が、恥ずかしそうに顔を赤らめて手を握ってくれたから。

きっとわたしも、真っ赤だ。