しおりの言葉。
読んでみて、彼はどう思うのだろう。
彼・・・。
わたしは、彼の名前も知らなかったのか。
名前も知らない人をこんなにも想うなんて
きっとあの台詞はわたしにとって昔だけでなく、今も特別なんだなぁ。
注文されたいなんて、昔から変人だわ。
そう思いつつ、出来たセットを持っていく。
いつもはバイト達に頼むけど今日は直接行った。
彼の席に行くといつも通り、
彼の集中力はすごく、パソコンにのみ注がれている。
・・・ように見えた
が、
彼はお盆を置いたわたしの腕をおもいっきり引っ張った。
わたしはバランスを崩して彼の腕へと突っ込んだ。