わたしのお店は、路地の少しだけ入り組んだところにある。
木の素材を生かした暖かいデザイン。
中も外も茶色を基調としていて、そこに緑やカラフルなお花を飾っている。
わたしは、小さい頃から喫茶店という場所が好きだった。
初めは、祖母の行きつけのお店に
一緒にお客として入っていたのだけれど、
幼いわたしはどうしても店員をやりたくてそこの店長さんに頼んで何度か注文を承け、出てきたものを常連さんに運ばせて貰っていた。
懐かしく、輝いていた思い出。
でも、本当はもう一つアニメの影響で、憧れてたの。
喫茶店での告白シーン。
『貴女を注文させて下さい。』
って、言われること。
今ではありえないと知っているし
わたしの黒歴史だけれど。