バシ!__ボコ、ドン!



「くはっ!……」

「う、っ……!」




次々に自分よりデカイ男達を倒して行く
1人の小さな少女……





『はぁ…はぁ、はぁ…んは』




コンクリートの壁に背を持たれさせ
そのまま背中を滑べらせ、地面に座った





『( 何かが足りない、何かが…… )』





相変わらず街に出ては喧嘩をする日々に
どこか心の中で何かが
引っかかって、悩んでいる様子のイスズ





『帰ろ……』




そう言って路地裏から立ち去ろうとした所を
ある人物に見つかってしまう





「イスズ?
お前こんなところで何して…って」


『……………バル…』


「どうした?
喧嘩にで巻き込まれたか?」






イスズの顔を見るや否や
バルは少し驚き、どうしたのか尋ねる





『まぁ、ちょっといろいろ……』


「ふ〜ん…な、いま暇?
ちょっと付き合えよ……こっち」


『え…ぁ、ちょ……』





バルに手首を掴まれ
そのままどこかへと連れて行かれたイスズ




一体バルはどこへ行こうとしているのか…