その時___


ガチャ_
奥の会長室から現れたのはカロクだった




「カロク…さん……」




カロクはサドと
ちょうど身が重なる所まで歩き
シキの方に体を向ける





「……いいよ、ここに居て」


「で……でも」


「お前はまだ生徒会幹部だ」


「サ、サドさん……(涙)」






その言葉にシキは驚き動揺するが
カロクの言葉に涙を浮かばせた………




「いいだろ、サド」




と、今度はサドの方に向きを変える





「……あぁ」





間をとってそう返事を返したサド



あまり納得はいっていないように感じるが
カロクはそれだけ言い
シキより先に生徒会室を出て行った





その姿を四人はただ見つめていた……





サドだけは睨むような
どこか悔しい思いで見つめていた