「はい、じゃあ各チームごとに並んでー」
先生の指示で私たちは動く。
女子のチームは全部で4チーム。
・・・多い、特に、私のチームが・・・。
「ねぇ、ココのチームさーあきらかに人数多いよね」
蒼井さん・・・。
「うん、え?ダメかなぁ?」
答えるのは、もちろん・・・愛ちゃん。
「当たり前じゃん。他のチームは3人とかいるんだけど」
蒼井さんもなかなかお強い。
・・・けどね、愛ちゃんは多分言い返されるほど燃えるタイプ。
桜ちゃんの時も、桃香ちゃんの時も・・・。
けど、愛ちゃんは変わった。
「え・・・、確かにその通りだね・・・んー」
愛ちゃんが、チームの人を削ろうとしてる。
その横で私は、出たい・・・と願う。
きっと、みんなもだよね?
「・・・愛は、ココがいいな。桜ちゃんも、柚ちゃんも。2人はセットだしねっ!」
「・・・うん!柚も、桜と同じがいい!」
「あ、うん」
桜ちゃんと、柚ちゃんと愛ちゃんは残る・・・みたい。
「桃香ちゃんもいる」
「・・・えっ。まぁ・・・いいけどさー」
多分、自分が外れると思ってたのかな?
「私、外れるよ」
そう、いったのは私。
当り前じゃない?こう言っていかれて『ヤダ』とか言われるのだけは避けたい。
それが、私であろうと・・・違う人であろうと。
「ダァアメ!!!」
・・・え。
「美織はダメ!」
「・・・は?・・・どう・・・して?」
「え?うちら、友達じゃんっ!」
「・・・え?・・・それなら、みんな友達・・・でしょ?」
「うん、でも・・・一人削らないとね」
愛ちゃんが、削る・・・とか殺すっていうとやけに怖く感じる。
「・・・ってことは、うちかなぁ?」
そういったのは・・・ごめんなさい。千佳さん。
「悪いねっ!」
・・・愛ちゃんが悪いって言っても全然謝ってないように聞こえる。
「ううん、楓ー入れて」
「おー」
・・・一件落着。
とは言い難い、けど・・・。
愛ちゃんは、変わってしまった。
でも、わからない・・・。
このまま、誰も『え・・・?』という事件が起こる事だけは避けたい。