愛ちゃんが学校にやっと来たのは1っ週間後だった。
・・・それは、全く変に思わないほど・・・今から、変な事が起こるのだ。
「あっ!みぃいおちゃんっ!!」
「あ、愛ちゃん!?」
「へへへ、やっほー!久しぶりっ!」
・・・元気。すっかり、体調は戻ったみたいだね・・・。
よかったよ・・・。
「あ、桜ちゃん!柚ちゃんもおっはよーー!」
「え・・・あ、うん」
「ん・・・?柚も?おはよー」
動揺を隠しきれない様子の2人に愛ちゃんは言った。
「ねぇねぇ、ノートと見せてくれないかな?」
「・・・あ、うん!柚が見せるよ!」
・・・たぶん、柚ちゃんは気を使った。桜ちゃんに。
また、2人が喧嘩にならないように・・・。
「ありがとー!あ、体育・・・バレーしてるの!?」
「う、うん・・・!」
そう答えたのは私。
・・・なんだろう、愛ちゃん・・・元気過ぎない?
「そ-だ!あたしら、同じチームにならない?」
「「「え?」」」
声がはもる・・・柚ちゃん、桜ちゃん、私。
「・・・え、ダメかな・・・」
「い、いいよ!」
答えたのは、桜ちゃん。
桜ちゃんがいいなら、全然大丈夫だよ?
「桃香ちゃんは?」
「・・・え?」
「ん?・・・桃香ちゃんはどこのチーム?」
桃香ちゃんと愛ちゃんは先日、喧嘩したばかり。
・・・え?
何?
どういうこと?
「同じ、チームになりたぁーい!」
疑問に思ったのは私たちだけでは・・・ない。
クラス・・・みんなが動揺を隠しきれていない。
愛ちゃんがおかしいのは・・・今は意味が違う。
前までは、怖くて恐ろしかったのに・・・
今は・・・違った意味で怖い
しかし、愛ちゃんはみんなと仲良くなりたいのだろうか・・・?
その疑問は私以外の胸の中にもあった・・・。
そう、思っているうちに体育、バレーの時間がやってくる。
私のチーム、それは
江田 桜
石田 柚
高林 桃香
山中 千佳
古木 美織
それに・・・
田村 愛
この6人が私のチーム・・・だよ