『美織とかかわりたくない。ごめんね』

そう告げられた私はもうどうすることもできなかった。
楓ちゃんが感じるように私にかかわった人が少しずつ死んでいっている。
だから、いずれ『自分』だと感じたのだろう。

「今まで通り喋るけど・・・ごめんね」

楓ちゃんはもう一度謝り、ほかの友達の場所にいこうとしていた。

「あっはははははっ!マジか!森田!あははははははははっ!へぇ~森田っていうときは言う女だね~マジかーうけるんだけど」

蒼井・・・ちゃん。

「森田とは気が合いそう!」

「蒼井さんも、思ったんだ」

「うん!でも、さすがにかわいそうって思ったけど森田が言ってくれたからスッキリした」

・・・スッキリした・・・か。

「ちょ、喋ろうよ!森田」

「喜んで、で、何喋ってたの?」

「え?まさに、ソレだよっ!うける!」

・・・完全にハブかれる。

「か、楓と友達なんだ!ごめんねっ!美織」

・・・私から来たわけじゃないのに、私から人が離れていく。
こっちにおいで といったのは千佳ちゃんなのに・・・。

影響・・・みたいな。

「か、楓!入れて~」

「え?山中も??マジ!?うけっ!」

どうすれば、いいの?
一人でただただ立っている私は・・・何もすることができない。

・・・そう。
いうだけで、私は柚ちゃんを守れなかった。
目の前で親友が死んだ悲しさを・・・桜ちゃんから学んだ。
重田にも私は守られてばかりだった。

弟の死も、嫌だった。
けど、行動したのは情報を得ようと思っただけ。
人を殺したのは、愛ちゃん。

何もしていない・・・のは違う。
すべて・・・私は知っていた。
なら、どうして警察に言わなかった?
そうしたら、みんなが死んでいくことはなかった。

・・・どうしてじゃない。
自分が一番かわいいから、自分を一番守ろうと考えたんだ。
だから言わなかった。
自分も罪をかぶるのはいやだったから。
人殺しを一番止めれる位置にいるのは私なのに。

だから、今バチがあたったんだ。

そう・・・。