愛が殺す 彼女は確かにそういった。

おかしいよ・・・この子。

「何?信じてるの?」

え・・・。

「そんなわけないじゃん!!」

「そ、そうだよなっ」

愛ちゃん・・・顔が怒ってるよ・・・?

「あんま、美織に近づかないでくれるかしら?」

・・.え?な、何をいってるの?

「汚れるわっ。」

「は?マジやってらんねー!!」

し、重田くん・・・。

「ん?ああ~お前にはキレてねーよ」

よかった・・のかな。

「美織、これで大丈夫だよ!二人っ二人!」

・・・え?
何、この豹変・・・。

怖い・・・。


でも、私がそう思ったのは一時的なものだった。
なぜかというと、愛ちゃんは私とすごく話が合ったから。

「やっぱりさ、敵とかいないと漫画はつまんないよね!」

「うん、確かに・・・そうだね愛ちゃん」

確かに、どんな漫画でも少年漫画ならほとんど敵らしき人が現れる。
それによって、見ている読者がハラハラさせられるんだけどね。

「人生、敵がいなくちゃ生きていけないよね?」

「・・・ん?」

「だってさ、絶対敵がいたほうが楽しそうじゃないっ!」

・・・また、おかしくなってる。
どうしてなんだろう・・・愛ちゃん。

「・・・愛ちゃん、ヤバイ。時間が・・・走ろう!」

「えぇ?あ・・・うん。まぁ、美織の願いなら全然オッケー」

・・・どうして、私にはそんなに優しいのかな?
愛ちゃん・・・。