「な・・・ら」

「でも、無理だったもん!愛は、美織が大好きで・・・」

そんなの・・・

「だから、美織と愛は結婚するの!絶対に!反対する奴は、消すんだ。この手で」

・・・ばかじゃない?
いや、愛ちゃんは学年の5本指に入る脳内。
なのに、こんな常識の・・・ないことを・・・。

「愛、美織と結婚したい。」

「・・・そんなの」

「無理?無理じゃないよ」

重田・・・助けて。
こんな時、重田は走ってくる。
重田は・・・重田は・・・

いないんだ。

この子に殺されて。

「ねね、この靴ね?もともと白だったの!」

「は?」

「綺麗でしょ?」

「・・・まさか」

「そう!重田の血だよ~!アイツ、血吐いてこの靴についたから、綺麗に塗ったの。いっぱい吐かせるの大変だったけど結構キレイじゃない?どこにもないんだよ」

「・・・愛ちゃん」

「ん?」

「死んでよ」

「・・・え?」

「死んで」

もう、この言葉しか・・・

「ヤダ!愛は、まだ殺さなくちゃいけないの。愛は最後。」

まだ、殺すの?
人を・・・。
悲しむ・・・私のような人がいるのに・・・あなたは・・・。

「美織、美織も死ぬ?」

「・・・」

「美織の次に死ぬの。なんでかっていうと・・・美織も愛が殺すから」

・・・おかしい、くるってる。
かわいい服を着て・・・くるってる。

「愛は、美織のそばにいたいの!たったそれだけ」

それだけ?どこが?
・・・愛ちゃん・・・あなたを殺したいの。