「私の弟がある人に殺されたの。事故っていう言葉にされて、本当は事件なのにね。」

「え?ありえない。ソイツを・・・どーにかすればいいんでしょ?」

「そういうこと・・・だよ」




「美織、喜んでくれる?」

「うん。」

当たり前でしょ。

けど、どうせできないよ。愛には。
だって、あなたの弟だから。

「おっけー。名前、書いてくれる?」

「うん・・・・・・・はいっ」

「・・・え?」


‘‘田村 健二‘‘

「こ・・・れ」

ほら、無理でしょ?

「じゃあ・・・ね。お会計する・・・?」

話をそらされた。

そして、愛は不気味にニヤッと笑って・・・

「月曜日にね」

といった。

「・・・うん、バイバイ」

何が起こるんだろう。







翌日、私は・・・あるニュースと携帯の中で出会う。

‘‘いつの間にか殺されていた少年、いったい何が!?‘‘

・・・何これ。

私は、疑問を抱きながら下へ画面を進ませる。

‘‘殺されていたのは中学生男子 田村健二(14) 家の前の庭にバラバラな遺体で発見されている。少年は、わがままで自己中心的、そして人をいじめたこともあるという。これには、殺されたといっても理解がしやすい。少年は、発見当時、目を開けていて涙が乾いた後があったそうだ、つまり、身内や友だちに殺されたといってもおかしくはないだろう‘‘

・・・うそでしょ?
まさか・・・。でも、愛・・・あなたが殺人犯だよ。


‘‘さらに、バラバラになっていた遺体は綺麗にスッパリ切られていて、包丁などのもので切っていないのはわかる、しかし、指紋、足跡のこんせきが全くない。謎の事件となっている‘‘

し、重田に・・・。

ミオ:重田、下の画像見て!・・・これ、愛がやったのかな?

既読はすぐについた。

重田:俺も今、見たところ。正直、俺らにはそうにしか見えないよな。

やっぱり。
昨日、笑っていたやつが死んだ。

優をいじめてた少年が姉の手で殺された。

・・・これ、最高じゃない?

けど、愛・・・








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