「おい!すず!まぢで間に合わねぇって!直也(なおや)もう行っちまった!」

そう言って、焦った顔で私の前を走るのは 海 (かい)。

『は!?嘘でしょ!?あいつ裏切ったなぁー!』

「お前が寝坊したからだろ!」

海がそう言った瞬間 キーンコーンカーンコーンという学校のチャイムがどこからともなく聞こえてきた。

「やっば!!走るよ!!」

一気に海と私は長い階段をかけあがった