――― 次の日の昼。



昼食を食べ終えた私とレオ君は、家を飛び出した。




「わーい、公園だー!」




私と手を繋ぎながら、嬉しそうにはしゃぐレオ君。

三連休のせいなのか、いつもより周りが静かだった。




「おねえちゃん、ぼく、から揚げ食べたい!」



「わかった。じゃあ、今日の夜はから揚げね。」



「あと、あのゼリーも食べたい!!」



「うん、いいよ!」



「やったぁー!!」




嬉しそうに喜ぶレオ君を見て、ふと小田桐君の顔が浮かんだ。




(小田桐君の分も、作っちゃおうかな。)




「どうしたの、おねえちゃん?

なんか、ウレシそうなタコさんみたい!」



(タ、タコ?!)




レオ君が言いたいのは、きっと私の顔が赤くなっていることだろう。




「タコだと~?

待てー!!」



「キャー!!」




そういってレオ君を追いかけていたら、いつの間にか公園についていた。




「おねえちゃん、お山つくろう!」



「いいよっ。」




いつもは子供がガヤガヤいる砂場に、今日は誰もいなかった。



私とレオ君は、日が暮れるまで公園で遊びまくった。