「サンキュー♪

やっぱり日葵ちゃん、優しいね!」



「っ///」



(で、でたー!

「女子のハート秒殺スマイル」!!)




そんな私のドキドキを気にもとめずに、ゼリーのふたを開ける小田桐君。




「じゃあ、いただきます。」




ぱくっと一口。




「う、うまい!!

これ、めちゃくちゃうまいよ、日葵ちゃん!」



「ほ、ほんと?!」



「うん、ほんとに!!

うわ~。俺、今日、昼飯買うの忘れてよかった~。」



「そ、そんな、言いすぎだよ///」




私を見て、小田桐君がふっと笑う。




「日葵ちゃん、

そんな顔真っ赤にしちゃって。

それぐらい、うれしかったんだね。」



「 っ。///// 」



「ハハハッ。」




そう笑った小田桐君は、私の耳元にぐんっと顔を近づけて、そっとささやいた。




「日葵ちゃんって、かわいいな~。」




 ――― ドキン。



「あ、あの、私、由夏さがしてくるっ!///」




そういって、私は立ち上がる。




「えっ?でも...」



「じゃあっ!!」



(私、これ以上、小田桐君の近くにいると、心臓壊れちゃうよー!!)




小田桐君の言葉に耳も傾けずに、私はその場から走り去った。