パタンとしまったドアの音とともに、ベットに駆け寄る冬真君。




「日葵、大丈夫かっ?!

ケガは? 頭、痛むか??」




慌てた冬真君を見て、私は思わずフッと微笑んだ。




「大丈夫だよ、冬真君。

心配してくれて、ありがとう。」




そういって私は、私の頬に添えられた冬真君の手に、自分の手を重ねた。




「日葵っ...」




冬真君はひどく悲しんだ表情をして、そのままギュッと私を強く、抱きしめた。




「冬真君...」



「なんでアイツにいじめられてるって、俺に言わなかった?!

なんでそうやって、俺に隠すんだよっ!!」



「だって...

イジメられてること言ったら、冬真君の秘密ばらすっていわれたんだもん。」




真実を知った冬真君は、ハッと息をのんだ。




「.....俺の、ため?」



「うんっ...っ...

だって私っ、冬真君のことっ...」




私の涙が溢れると同時に、私の唇は冬真君にふさがれた。




「っ.../////」



(好き...

ずっと、大好きだから...)




私はそのまま、目を閉じた。