秋も過ぎ去り、季節もいよいよ冬にさしかかった12月。
(卒業まで、あと3ヶ月...
今月から冬休みだし、3ヶ月なんてすぐだよね。)
私のカウントダウンも、もうすぐエンディングを迎える。
イジメは続いたまま減っていないが、あれ以上エスカレートもしなかった。
(あとは時がたつのを待つのみ...)
終業式を迎えれば、クリスマスも待っている。
「どっか一緒に出かけたいなぁ~...なんて。」
「冬真君と、二人っきりでねっ!!」
「うわっ、由夏~!!
ビックリさせないでよぉー...」
「そんなつもりは、ちーっともなかったんですけどぉ~?」
ニヤニヤとした笑顔を浮かべ、私を困らせようとする由夏。
「もうっ、やめてよぉー!!////」
「ウッヒッヒ~。
そんなラブラブ中の日葵ちゃんには~...」
なにやらごそごそと、ポケットの中に手を突っ込んだ由夏。
「ジャッジャーンっ!!
『クリスマスに願いが叶う?! 大・大ラブスポット特集!!』なのだっ!!」
「うおぉーーー!!」
「いいでしょ、いいでしょ!
コーフンするでしょっ!!」
「うん、うんっ!
はやくみせてっ!!」