「おまえら付き合ってるって、マジなの?」
「えっ...」
(由夏と剛しか、知らないはずなのに...)
チャラ男の言葉に固まる私に、平然とした冬真君が答えた。
「あぁ。
『マジ』だよ。」
「あっ、冬真く...」
「えぇー!マジかよぉ~!!」
そういって、なぜかハハハッと大爆笑するチャラ男。
そんな彼を目の前にして、冬真君が若干イラついている。
「じゃあさ、あれもマジなわけ?!
この女が、オマエを他から奪ったっての!!」
「えっ...」
「...はぁ?」
予想外のチャラ男の言葉に、私はのどを詰まらせた。
(私が...奪った?)
「スゲェーよな~!!
こんなメガネの地味女が、まさか人の男を奪うなんてさぁ~。
マジウケるしっ! ハハッ!!」
(この人、なにいってるの?
そんな...)
「ちっ、ちが...」
ドカッ
「...え?」