ドアを開けると、そこにはレオ君の姿が。




「どうしたの、レオ君?

眠れない?」




しゃがみ込んで聞く私に、真剣な表情をするレオ君。




「話したいことがある。

入ってもいいか?」



「あっ...

う、うん。」




レオ君はスタスタと部屋に入り、私のベットによじ登って腰かけた。


仕方ないことだが、レオ君の姿で冬真君の話し方をされるのは、いまだにまだ慣れない。




「ココ、座れよ。」



「うん。」




レオ君に言われるがまま、私はレオ君の隣に腰掛けた。




「...今日は、迷惑かけたな。

悪かった。」



「そんなっ、冬真君が謝ることじゃないよ。

私は大丈夫だから、気にしないで。」



「...そうか。」




そういって、なにかを考え込むようにレオ君は黙り込んでしまった。




(大丈夫かな...)



「...レオ、君?」



「...アイツは。

クレアは、おまえとは違うんだ。」



「違うって...なにが?」




うつむくレオ君の顔を覗き込むと、なんだか不安そうな表情をしている。




「...アイツは、俺のことが好きじゃない。」



「...えっ?」