――― 次の日。
気分上々で登校した私は、ニンマリとした笑顔で由夏のもとへ向かった。
「おっはよー、ゆかちんっ!!」
「おっ?
なんだこのハイテンションは~?!」
「えっへ~(デレデレ)」
そんな感じで、私は由夏に昨日の帰りのことを、隅から隅まで話した。
「へぇ~、よかったじゃん!」
「うんっ!
由夏もいろいろ、ありがとね。」
「だって日葵は、大親友だもん。
恋の相談くらい、この由夏様にまかせなさいっ!」
「ハハハッ!
私、由夏が親友でほんっとよかった~。」
「ふふっ。
私もだよっ。」
(恋も友情も充実している日々。
私って、幸せ者だな。)
そう思っていた矢先。
私に悪夢が襲いかかろうとしていた。
廊下から、なにやらざわめきが聞こえる。
「なんか騒がしいね。
今日ってなんかあったっけ?」