「けっ、けっこん.../////」
(うっわ~、なにいっちゃってんだろ私!!
絶対バカにされ...)
それを聞いた冬真君は、バカにするどころか、かえって優しくふっと笑った。
(あれ?
予想外...)
「...やっぱり、バカだな。
こんなやつ、ほっておけねぇよ。」
「えっ?」
そのまま冬真君にグイッと引きよせられて、私はギュッと優しく抱きしめられた。
「と、冬真く...」
「おまえは黙ってろ。
おまえはみたいなのは、黙って俺に『一生』ついてくりゃいいんだよ。」
「っ.../////」
私の胸には、嬉しさが一気にこみあげてきて、思わず涙が溢れそうになる。
そんな私を見た冬真君が、またさっきみたいに優しく笑ったものだから、私は溢れ出すものを制御できなくなってしまった。
「また泣いてんのかよ、この泣き虫は。
...おまえの涙、嫌いじゃないけど。」
「うぅっ、もうっ...」
「ハハッ。
一生俺に、振り回されてろ。」
そうして私は、また優しく抱きしめられた。
(この人に、一生ついていきたい...)
そう思った私も、ギュッと冬真君を抱きしめた。