すると、ずっと目を閉じていた冬真君が、そっと目を開いた。

この体勢でそんな風に見つめられると、もうなんだか壊れてしまいそうだ。




「えっと...なに、か?」



「おまえ、なに驚いてんの。

彼氏が彼女にこういうことすんの、フツーだろ。」



「そりゃ、ビックリす...」



(...えっ?)




私は自分の耳を疑った。




「いま、『彼氏が彼女に』って...」




なにもなかったかのように、また静かに目を閉じる冬真君。




(いまのは告白、ってこと?!

そういうこと...だよねっ?!)




赤くなる私の顔が見えたかのように、目を閉じたままの冬真君が付け足した。




「さっきの話、忘れんなよ。」



「...うん。///」



(忘れられるわけないもん.../////)




さっきの話で冬真君がいった、あの言葉。



「ゲット・ビッガーの恋は、一生に一回なんだよ。」って。


つまり、冬真君の彼女になるっていうのは、冬真君と一生を共にする人間になるってこと。




(こんなプロポーズ...

ずるいよ、冬真君。/////)



「...うれしいです。」




心からこぼれた、素直な気持ち。

そんな私の一言も、冬真君を少し赤くすることができたから、うれしい。