「そっ、そんなこといってな...」



「だって今、『レオになっちゃう』って。

『なっちゃう』って言葉使うのは、なってほしくないからだろ。」



「い、いや、それは...///」




顔を赤くして照れた日葵は、またうつむいて目をそらす。




(もう...たまんねぇ。)



「それなら...」



「えっ?」




俺は自分の心が導くがままに、手を伸ばす。

そっと日葵の顎をすくいあげ、小鹿のような日葵の眼を、じっと見つめる。




「おまえが、どうにかしろよ。」



「ど、どうにかって...///」



「たとえばさ...」




そういって俺は、日葵の唇に視線を落とす。

照れて顔が赤いせいなのか、日葵の唇がいつもより火照っている。




「...日葵が俺に、キスするとか。」




もう、抑えがきかない。

猛獣のようになった俺は、もうその唇に喰らいつこうとしていた。




「...とっ、冬真君!!///」