俺を産んだお母さんは、俺と同じゲットビッガーだった。



ゲットビッガーの『呪い』の話は、俺もおばあちゃんから聞いたことがある。









大昔に、ある農家の一人の女性が、子どもを授かった。



けれど彼女は自分のような貧乏な生活はさせたくないと、その子をかごに入れ、裕福そうな家の前に置いていったらしい。





たまたま彼女が置いたその家の主は、子どもをなかなか授かれないことに悩んでいた新婚夫婦だった。



家の前にいた赤ん坊を見た夫婦は、飛び上がるように喜んで、「一生、この子を大切にする。」と神に誓った。


二人はその子を『アンナ』と名付け、まるで我が子のように大切にして育てていった。





そんな夫婦に愛されてすくすくと育ったアンナが、4歳になった時。



もう子を授かることはないだろうと思われていた夫婦の間に、子どもができた。