「えっ、えっと...」



「俺に隠し事したって、意味ねぇこと知ってんだろ。」



(そうだった...)




覚悟を決めた私は、スカートをギュッと握りしめた。




「き、昨日の事が、頭から離れないんですっ!!///」



「昨日の...こと?」




しばらくの沈黙のあと、恐るおそる片目だけをそっと開けた。

私の眼に映ったのは...笑いをこらえた冬真君。




「...えっ?」




私のマヌケな表情に、冬真君の我慢がきれてしまった。




「プハハハッ!!

おっ、お前、マジ最高っ!!」



「...はい?」



(なんで? 変なこと、いったっけ??)




冬真君の大爆笑の理由がわからない私は、ただただ固まる。




「昨日って、キスのことだろ?」



「っ!///

そっ、そうですがっ?!///」



「でもあれ、お前、レオとしてんだぞ。」



「最初はっ!最初はそうだったけどっ!!

最後はとうっ...れ、レオ君じゃなかったもん...///」




若干、笑われたことにムカッとしながらも、昨日のことを思い出すだけで顔が赤くなってしまうのが、自分でもわかる。