「よし!警察行くか!」

琉衣くんが言った。

「で、でも…」


「分かってる。でも、今行かなかったら次はお前だと思う。」

次は、
あたし……


今なら構わない。
なんて少しでも考えた私はもっと最低だった。


「俺、もう誰も死んでほしくないんだ。」


「そ、か……」

そうだった。
私が死んだら、
お母さんもお父さんも悲しむ。

少し自惚れるけど、
琉衣くんも悲しむかもしれない