まず、私は琉衣くんに電話をした。

「琉以くん、相談があるの…」

駅前のマックで待ち合わせをした。

私は早めに行った。


「桜井……!」

私に気がついたのか、手をふりながら近づいてくる。

「琉衣くん……」

ガタッ――……


私の正面に座る。


「で、話しってなに?」


「……――未来、誰かに殺されたんだって」


少しためらい気味に言う。


「はぁ――……?」

やっぱり、分からなかった。

「病院でね、刺殺されてた…」

「それ……………………だよ」

「え?」


「それ、誰……だよ」


「分からないけど……
信じたくないけど…」


私は琉衣くんに耳打ちをした。