「翔太君にされても、怖くない。」

「俺の方が仁より気を許してくれてる、ってことじゃないの⁇」

ついこの間まで、初恋をしていた……翔太君に初恋をしていたくらい 恋愛に詳しくない私は 翔太君にそう言われただけで、 "そうなのかも" と思ってしまった。

仁君から逃げていて……私は安心できる場所へと逃げたいと思っていたはず。

その時、足が勝手に体を運んでくれた場所は翔太君の家。

そっか……私、翔太君のこと 安心できる人だと思ってるんだ。

本当は一緒に居たい相手が翔太君なんだ。