「……ひゃっ」

私が声をあげても、離れてくれない。

仁君が私の着ていた服をめくった。

……ここままだと、マズイ。

ようやく そのことに気がついた私は、今度こそ 本気で逃げようと思った。

でも、仁君の力はなかなか 弱まらない。

機会を伺っていた時、仁君は自分の上の服を脱ごうと私から 手を離した。

……チャンスだ。

私は 仁君の下からスルリと抜け出して、仁君の部屋を出た。

荷物を置きっ放しにしちゃったけど、いい。

それより、仁君から離れたい。