「この可愛い先輩、あんたが好きな先輩よね?」 その言葉に無言で頷く。 実は、クラスメイトのほとんどが俺が先輩を好きだって知っている。 理由は単純だ。先輩が俺のクラスに担任に用事があってきたときに、 『あー、後輩くん、やっほー!』 とか話しかけてきたとき、少し先輩と話してたんだけどその時の表情、言動、雰囲気全てがいつもと違うらしく、 わかりやすかったらしい。それで散々からかわれた悪夢がよみがえる。