「…なんで、顔赤いんですか。」



「あの、さ……さっきの付き合ったないけどそれくらい大好きっていう言葉、嘘じゃなくて本当なの……」




真っ赤な顔で潤んだ瞳。



こんなの…襲いたくなる。




「先輩、そんな顔してると襲われますよ。」




なるべく突き放したように言う。



そうしないと本当に、理性が飛んでしまいそうだから。




「要くんならいいよ…」




またこの先輩は……意味もわかってないくせにそういうことを言う…




「バカじゃないですか、先輩は。」




ため息をつくと今度は俺の同級生が現れた。




「あれ、要おはよ。今日の一時限目教科書忘れたから見せてねっ!」




こいつは同じクラスで隣の席の三浦。もちろん女だ。



少しチャラい見た目だが、嫌な奴ではない。




でも、忘れ物常連だ。